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令和7年度・基礎科目 I-4-2

酸の強さ(酸性度)

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解説

ポイント

4組の物質のどちらが強い酸かを判断し,正しい記述の組合せを選ぶ問題です。

考え方と解き方

酸の強さは,H+ を放したあとに残る陰イオンが安定なほど強くなります。

電子を強く引く原子(F など)やベンゼン環が近くにあると,陰イオンが安定になります。

ア:誤り。HF は H と F の結びつきが強く,水中で H+ をあまり放さない弱酸です。HCl は強酸です。

イ:正しい。トリフルオロ酢酸は酢酸の H 3つを F に置きかえたもので,F が電子を引いて陰イオンを安定にするので,酢酸よりずっと強い酸です。

ウ:正しい。エタノールは水と同じくらいのごく弱い酸性しかなく,カルボン酸の酢酸より弱いです。

エ:誤り。フェノールは陰イオンのマイナスがベンゼン環に広がって安定するので,エタノールより酸性度が高いです。

  • 正しいのはイとウ。答えは ③ イ,ウ

ほかの選択肢

①・②(アを正):「ハロゲン化水素だから強酸」と思いがちですが,HF だけは例外の弱酸です。

覚えておくこと

  • 酸の強さのおおまかな順:塩酸 > トリフルオロ酢酸 > 酢酸 > フェノール > エタノール
  • HF はハロゲン化水素の中で例外的に弱酸(H−F の結びつきが強い)
  • F など電子を引く原子が近くにあると,陰イオンが安定になり酸は強くなる
  • フェノールは弱いながら酸性を示す。アルコール(エタノール)はほぼ中性

出典:令和7年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-2(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:化学・材料