TCPのふくそう制御
解説
ポイント
TCPが混雑(ふくそう)に合わせて送る量を調整するしくみについて,不適切な記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
ふくそうウィンドウは「ACKを待たずに一度に送ってよい量」です。
スロースタートでは1往復ごとに倍々に,ふくそう回避では1往復ごとに1つずつ増やします。
①:下の層から混雑の情報はもらえないので,TCPが自分で検知して調整します。適切です。
②:始めはウィンドウを1セグメント分にして1つだけ送ります。適切です。
③:ACKが返るたびに1セグメント分増やすと,1往復ごとに 1→2→4→8 と倍々(指数的)に増えます。「線形的」が誤りで,不適切です。
④:しきい値のあとは1往復で1セグメント分ずつ増やす,ふくそう回避の説明です。適切です。
⑤:タイムアウトが起きたら,しきい値をそのときの半分にし,ウィンドウを1セグメント分に戻します。適切です。
- 増え方を言いかえた③だけが誤りです。答えは ③
覚えておくこと
- スロースタート:ACKごとに1セグメント分増やす → 1往復ごとに倍々(指数的)。名前の「スロー」は始めが小さいだけ
- ふくそう回避:しきい値に達したあと,1往復ごとに1セグメント分(線形的)
- タイムアウト時:しきい値をウィンドウの半分にし,ウィンドウを1セグメント分に戻す
出典:令和7年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-2-3(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:ネットワーク・セキュリティ