材料の性質(比強度など)
解説
ポイント
材料の基本用語(ステンレス鋼,比強度,電気抵抗率,ダイヤモンド工具,水素脆化)の正誤を見分ける問題です。
考え方と解き方
比強度は引張強度÷密度,比剛性はヤング率÷密度で,別のものです。
強度(壊れるまでの力)とヤング率(変形のしにくさ)を混ぜていないかを見ます。
①:正しい。ステンレス鋼はクロムを約10.5%以上含む鉄合金と決められています。
②:不適切。前半の「単位密度当たりの引張強度」は合っていますが,ヤング率を密度で割るのは比剛性の求め方です。
③:正しい。電気抵抗率は銅 約1.7,金 約2.2,鉄 約10(×10−8Ω・m)で,銅<金<鉄です。
④:正しい。ダイヤモンドは最も硬く,熱で伸び縮みしにくいので切削工具に使われます。
⑤:正しい。金属が水素を吸ってもろくなる現象が水素脆化です。
- 引張強度とヤング率を取り違えている②が不適切です。答えは ② 比強度
覚えておくこと
- 比強度=引張強度÷密度(軽くて強い)。比剛性=ヤング率÷密度(軽くて変形しにくい)
- 電気をよく通す順:銀>銅>金>アルミニウム>鉄。抵抗率はこの逆
- ステンレス鋼はクロム約10.5%以上。水素脆化は水素を吸って金属がもろくなること
出典:令和6年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-4(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:化学・材料