リスク低減とALARP
解説
ポイント
リスク低減のくり返し,ALARPの原理,設計段階の3方策について,誤っている記述を選ぶ問題です。
考え方と解き方
安全とは許容できないリスクがないことで,残ったリスク(残留リスク)を許容できる所まで下げます。
設計段階のリスク低減には順番があり,本質的安全設計→ガード・保護装置→使用上の情報の順です。
①:評価と低減をくり返し,最後に残った残留リスクを確認して記録します。正しいです。
②:ALARPは「合理的に実行可能な限り低く」という意味です。正しいです。
③:ALARPの領域では,合理的にできる限りリスクを下げることが求められます。正しいです。
④:これ以上下げるのが実際にできない時か,費用が効果に比べて著しく大きい時だけ,リスクを許容できます。正しいです。
⑤:3つの方策には優先順位があり,本質的安全設計が最優先,使用上の情報は最後の手段です。「優先順位はない」が誤りです。答えは ⑤ 設計段階の3方策には優先順位があります
覚えておくこと
- リスク低減は「まず設計で危険をなくす→次に守る仕組み→最後に注意書き」
- ALARPで許容できるのは「これ以上下げられない」か「費用が効果に比べて著しく大きい」時だけ
- 残留リスクは妥当性を確かめて文書に残す
出典:令和4年度 技術士第一次試験 適性科目 II-6(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:技術者倫理・リスク