環境管理の用語 想定問題 3
環境マネジメントに関わる原則や規格についての次の記述の,正誤の組合せとして,最も適切なものはどれか。
(ア) 汚染者負担原則(PPP)は,汚染を防ぐための費用は,汚染を出した者が負担すべきだとする考え方で,1972年にOECD(経済協力開発機構)が提唱した。
(イ) ISO 14001は,組織が環境マネジメントシステムをつくって運用するための国際規格であり,我が国では一定規模以上のすべての企業に,法律で認証の取得が義務づけられている。
(ウ) 予防的な取組方法とは,環境に深刻な,あるいは元に戻せない被害を与えるおそれがあるときには,科学的に十分確かでないことを理由に対策を先のばしにしてはならない,という考え方である。
(エ) 事業者のサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量を考えるとき,スコープ3は,その事業者が自ら燃料を燃やしたり,工業プロセスから直接出したりする排出のことを指す。
アイウエ
解説
ポイント
汚染者負担原則,ISO 14001,予防的な取組方法,スコープ1〜3の記述の正誤を判断する問題です。
考え方と解き方
スコープ1は自社の直接排出,スコープ3はそれ以外の間接排出です。
ア:正しい。1972年にOECDが示した汚染者負担原則のとおりです。
イ:誤り。ISO 14001の認証は企業が自主的に取るもので,法律で義務づけられていません。
ウ:正しい。科学的に十分確かでないことを理由に対策を先のばしにしない,という予防的な取組方法の説明のとおりです。
エ:誤り。自社で直接出す排出はスコープ1です。スコープ3は,原材料の調達や製品の使用・廃棄など,それ以外の間接排出です。答えは ア 正,イ 誤,ウ 正,エ 誤
覚えておくこと
- 汚染者負担原則(PPP):汚染を出した者が費用を負担するという考え方。OECD(1972年)は汚染を防ぐ費用が中心。日本では,元に戻す費用や被害の救済まで広げて考える(テキスト・覚えること)
- ISO 14001:組織が環境マネジメントシステムをつくって運用するための国際規格。認証の取得は自主的で,法律で義務づけられていない(テキスト・覚えること)
- サプライチェーン排出量:スコープ1=自社の直接排出(燃料の燃焼など),スコープ2=買った電気・熱の使用による間接排出,スコープ3=それ以外の間接排出(原材料の調達,製品の使用・廃棄など)(テキスト・覚えること)
- 自社で直接出す排出をスコープ3としない(スコープ1)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:平成29年度 基礎科目 I-5-1
テキスト「環境管理の用語」を読む