許容応力・安全率・限界状態 想定問題 2
引張強さが400MPaの鋼でできた丸棒に,31.4kNの引張荷重をかける。引張強さを基準強さとし,安全率を4とするとき,棒に生じる応力が許容応力以下となるための最小の直径として,最も適切なものはどれか。ただし,応力は荷重を断面積で割った値とし,1MPa=1N/mm2,円周率は3.14とする。
解説
ポイント
許容応力を求めたうえで,荷重に耐えるのに必要な丸棒の最小の直径を逆算する問題です。
考え方と解き方
許容応力 = 基準強さ ÷ 安全率。応力が許容応力以下になればよいので,断面積 ≧ 荷重 ÷ 許容応力 です。
- 許容応力:400 ÷ 4 = 100MPa = 100N/mm2
- 荷重を N にそろえる:31.4kN = 31,400N
- 必要な断面積:31,400 ÷ 100 = 314mm2 以上
- 3.14 × d2 ÷ 4 ≧ 314 より d2 ≧ 400,d ≧ 20mm。答えは ④ 20mm
ほかの選択肢
①(5mm):基準強さに安全率を「掛けた」1,600MPa を使った値です。許容応力は割って求めます。
②(10mm):安全率を使わず,引張強さ400MPaをそのまま使った値です。余裕がまったくありません。
⑤(40mm):許容応力を 100 ÷ 4 = 25MPa と,安全率で2回割った値です。
覚えておくこと
- 許容応力 = 基準強さ ÷ 安全率。安全率は1より大きい数(割り算で小さくして,安全側にする)(テキスト・覚えること)
- 応力 = 荷重 ÷ 断面積。丸棒の断面積は π × d2 ÷ 4(d は直径)(テキスト・覚えること)
- 必要な太さ:許容応力を出す → 必要な断面積 = 荷重 ÷ 許容応力 → 直径を逆算。荷重の単位(kN と N)をそろえる(テキスト・解き方)
- 許容応力は「基準強さに安全率を掛けたもの」にしない(割る)(テキスト・ひっかけ)
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