技術士法第4章の義務・責務
解説
ポイント
技術士法第4章の秘密保持義務と公益確保の責務を,実際の場面に当てはめて判断する問題です。
考え方と解き方
秘密保持は,業務で知った秘密を正当な理由なく漏らしたり盗用したりしない義務です。
公益確保は,公共の安全などを害さないよう努める責務で,公衆の安全と守秘がぶつかる時はこちらが先です。
ア:誤り。依頼者の情報をもとに自分で調べて得た情報も,その業務で知った情報です。守秘の対象から外れるとは言えません。
イ:正しい。自分や組織に不利な情報でも,わざと隠すと社会の信頼を失います。公開に努めるのが公益確保の考え方です。
ウ:誤り。組織に公開を働きかける前半は正しい行動です。それでも改善されない時に守秘を優先する,が公益確保の責務と逆です。
エ:誤り。依頼者の主張に安全の懸念があるなら,予想される危険を伝えるのが技術者の務めです。黙ってよい,は公益確保に反します。答えは ア ×,イ ○,ウ ×,エ ×
覚えておくこと
- 技術士法第4章は3義務2責務。義務=信用失墜行為の禁止・秘密保持・名称表示,責務=公益確保・資質向上
- 公衆の安全と守秘義務がぶつかったら,公益確保(公衆の安全)が先
- 「守秘を優先する」「発言する必要はない」のような文は,公益確保に反していないか疑う
出典:令和5年度 技術士第一次試験 適性科目 II-1(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:技術士法・技術士会