有機反応の種類(置換反応)
解説
ポイント
4つの有機反応を付加・脱離・置換・転位に分け,置換反応を2つ選ぶ問題です。
考え方と解き方
反応の前後で,二重結合が消えたか・できたか,部品が入れかわったかを見ます。
付加は二重結合が開いて原子がつく,脱離は小さな分子が抜けて二重結合ができる,置換は原子団の入れかえ,転位は分子の中でつながり方が変わる反応です。
a:OH が Br に入れかわり,H2O が出ています。骨組みはそのままなので置換です。
b:アルコールから H2O が抜けて C=C ができています。脱離(脱水)です。
c:C=C に HBr がついて1つの分子になっています。付加です。
d:カルボン酸の OH が OCH3 に入れかわるエステル化です。これも置換です。
- 置換は a と d。答えは ③ (a, d)
ほかの選択肢
④(b, c):どちらも小さな分子の出入りがありますが,b は二重結合ができる脱離,c は二重結合が消える付加です。
覚えておくこと
- 二重結合が消える→付加。二重結合ができて小さな分子が抜ける→脱離
- 原子や原子団の入れかえ→置換。エステル化(酸の OH をアルコールの OR に替える)も置換
- 転位:分子の中で原子のつながり方だけが変わる。外からの足し引きはない
出典:令和2年度 技術士第一次試験 基礎科目 I-4-2(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:化学・材料