キャッシュとCPU時間 想定問題 1
次の文の【 】に当てはまる値の組合せとして,最も適切なものはどれか。
ある計算機は,読み出しに20[ns]かかるキャッシュメモリと,読み出しに120[ns]かかる主記憶を備えている。必要なデータの90%はキャッシュメモリで見つかり(ヒット率90%),見つからないときは主記憶から120[ns]かけて読み出す。このとき,1回の読み出しにかかる平均の時間(実効アクセス時間)は【ア】で,主記憶だけを使うときと比べて,平均で【イ】倍速く読み出せる。
アイ
解説
ポイント
キャッシュのヒット率から,実効アクセス時間と,主記憶だけの時と比べた速さの比を求める問題です。
考え方と解き方
実効アクセス時間は「当たった分 + 外れた分」です。何倍速いかは「主記憶だけの時間 ÷ 実効アクセス時間」です。
ア:0.9 × 20 + 0.1 × 120 = 18 + 12 = 30[ns]。18[ns] は外れた分の 12[ns] を足し忘れた値,110[ns] はヒット率と外れる確率を逆にした値です。
イ:主記憶だけなら毎回 120[ns] かかるので,120 ÷ 30 = 4 倍です。6 は 120 ÷ 20(主記憶とキャッシュの時間の比)で,6.7 は 120 ÷ 18 です。答えは ア 30[ns],イ 4
覚えておくこと
- 実効アクセス時間 = ヒット率 × キャッシュの時間 + (1 − ヒット率) × 主記憶の時間(テキスト・覚えること)
- ヒットしたときの分(ヒット率 × キャッシュの時間)だけで止めず,外れたときの分を足す(テキスト・ひっかけ)
- 「何倍速いか」は,主記憶だけの時間 ÷ 実効アクセス時間(主記憶とキャッシュの時間の比ではない)(テキスト・ひっかけ)
類似する過去問:令和2年度 基礎科目 I-2-6、平成28年度 基礎科目 I-2-4
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