3つの不等式(相加相乗・凸関数)
解説
ポイント
相加平均と相乗平均,sinθ/θ の大きさ,下に凸な関数の性質という3つの不等式を知っているかを問う問題です。
考え方と解き方
3つとも,等号になる場合があるかどうかまで考えて,記号を選びます。
ア:0以上の数では「相乗平均 ≦ 相加平均」が成り立ちます。たとえば 1 と 4 なら,相乗平均は √4=2,相加平均は 2.5 です。数がみな等しい時は等号になるので,「<」ではなく「≦」です。
イ:y=sinθ のグラフは 0 から π/2 の間で上に凸なので,原点と点 (π/2,1) を結ぶ直線 y=(2/π)θ より上にあります。つまり sinθ ≧ (2/π)θ で,θ で割ると sinθ/θ ≧ 2/π です。θ=π/2 の時に等号になるので「≧」です。
ウ:f″(x)>0 はグラフが下に凸(おわんの形)という意味です。下に凸なら,2点を結ぶ線分のまん中の高さ(右辺)は,グラフのまん中の高さ(左辺)より上にあります。2点は異なるので等号にはならず「<」です。答えは ア ≦,イ ≧,ウ <
覚えておくこと
- 0以上の数では,相乗平均 ≦ 相加平均。等号は数がみな等しい時
- 0<θ≦π/2 で sinθ/θ ≧ 2/π(θ=π/2 で等号)
- f″(x)>0 は下に凸。下に凸なら,まん中の値 < 両端の値の平均
- 等号になる場合があるなら「≦」,ないなら「<」を選ぶ
出典:令和元年度(再試験) 技術士第一次試験 基礎科目 I-1-1(公益社団法人日本技術士会) ジャンル:数学